誕生日の約束

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彼女から届いたメールのタイトルには「スペシャル大サービス」と書かれている。 ……何だ、これ。 意味不明なタイトルに首を傾げながら、添付されていた画像を開く。 『あ……』 彼の手から滑り落ちた携帯電話が、彼の顔面を直撃した。 『痛っ……』 鼻とおでこをさすりながら慌てて携帯電話を拾った彼は、まじまじと画面を見つめる。 送られてきたのは――、 首から下を写した、彼女のビキニ姿の写真だった。 想像以上に真っ白な肌と胸元についている砂が、やけに艶めかしく感じられ、体中が熱くなってくる。 しばらく眺めていると、彼女から電話がかかってきた。
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