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2人でお姉ちゃんの部屋の床にペタンと座って、マグカップに入れたミルクティーに口をつける。
ひと口飲むと、ふわりと優しい香りと甘さが口の中に広がった。
お姉ちゃんはマグカップをローテーブルの上にゴトリと置くと、私の方を向いて恥ずかしそうに言った。
「ごめんね、さっきは。急に感情的になっちゃって……」
「ううん……秋元さんと何かあったの?」
「うん……私と秋元くん、たぶん別れることになると思う……」
「……え…うそ……」
お姉ちゃんは、高校3年生の終わりに秋元さんから告白されて付き合い始めて。
卒業後、秋元さんは地元の大学に、お姉ちゃんは京都の女子大に通うことになったため、2人は遠距離恋愛を続けていた。
「もちろん私はまだ秋元くんのことが好きよ。彼も私のことを好きでいてくれてる……」
「だったらどうして?お互い好きなのに、どうして別れちゃうの?」
「……好きだから苦しいの……会いたい時に会えないのが……」
「……」
「遠距離恋愛て言っても、京都なんてそんなに遠いわけじゃないから平気だと思ってた。
でもね、彼には彼のこっちの生活があって、私には私の京都での生活がある。
お互い週末を利用して行き来してたけど、やっぱり毎週ってわけにいかないでしょ?
けど……急に寂しくなったり会いたくなる時ってあるじゃない。」
「うん…分かる……」
「電話やメールは毎日のようにしてたけど、それだけじゃ足りなくて……、
だけど離れているから我慢しなきゃいけないって、ずっと自分に言い聞かせてた。でも、もう限界なの……」
お姉ちゃんは目を伏せて、両手でマグカップを抱えて、ぎゅっと握り締めた
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