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「え?気をつけるって何を?」
「だから、その……滝沢先生と会った時、ラブホのボディーシャンプーとか使っちゃダメだよ。シャワーで汗流すだけにしないと……」
「ラ、ラブホなんて私っ……」
「あ、美和子ちゃん達はラブホなんて行かなくていいもんね。先生の家に行けばいいんだし……」
「……」
「……え……」
黙り込んだ私を見て、お姉ちゃんは、はた、と何かに気付いたように固まった。
「……もしかして、先生と美和子ちゃんて……まだ、なの?」
「うん……」
「美和子ちゃんて、他の人とそういう経験は……」
「ない……だってちゃんと付き合ったのって、先生が初めてだから……」
「そ、そっか。うん、でも美和子ちゃんがためらうのも分かるな。
初めてのことだから不安だしドキドキするし……そういうの、きっと滝沢先生も分かってると思う。
だから無理に急いだりしないで……」
「……ためらってなんか、ないよ……」
羞恥で顔を赤くしながら、私はぼそっと本音を呟いた。
「……私は……先生と早くそうなりたいと思ってる……」
「そう、なの?」
「……うん……ためらってるのは、たぶん滝沢先生の方だから……」
「そりゃ……、美和子ちゃんは滝沢先生にとって生徒でもあるわけだし、色々難しいよね、先生も。」
「……何かイヤだな……私がまだ高校生だから…子供だからって、そのせいで先生が余計なこと考えなきゃいけないなんて……」
☆こちらで宣伝させてもらいました「Seventeen小説グランプリ」の投票が、4/14に締め切られました。
『フリーズ・ガールの恋』沢山の方に投票して頂いたおかげで、後半に順位を上げることができました。投票数を見て、じわっと涙が出ました。
決勝に残るかどうかは分かりませんが、また結果を報告させてもらいますね。
沢山の応援を本当にありがとうございます( ´∀`)
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