0人が本棚に入れています
本棚に追加
少年は薄暗い部屋の中、泣いていました。
どうしたらいいのか、わからなかったからです。
誰もいないこの時間に突然発生した大地震は、未曾有の大惨事を引き起こしました。
「どうしたらいいんだよ、なぁ」
机の下に避難した少年の体を再び地震は揺さぶり、家電製品や食器棚などあらゆるものを落とし、動かしています。
揺れが襲ったと同時に携帯電話を落としてしまい、それが地震で翻弄され取れずにいます。
どれくらいたったでしょうか?
少年はふと顔をあげました。
いつの間にか寝てしまっていたようです。
まだ回りが明るく見えるので、そんなに時間が過ぎていないようです。
「携帯」
辺りを見てみますが、暗くて何があるかわかりません。
最初のコメントを投稿しよう!