冴えない私

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「河田さ~ん、河田さ~ん、……河田さん!!ちょっと聞こえてるなら返事ぐらいしなさいよ!?」 私はビクっとして慌てて顔を上げた。 この声は……クラスメイトの高橋さんだ。 夢中で数学の授業の予習をしてたから、気づかなかった。 「あっ…ごめんなさい!今数学やってたから気づかなかったの…。」 申し訳なさそうな顔をしてそういうと、高橋さんは私を軽く睨みつけてきた。 「…昼休みぐらい勉強やめたらどうなの?あたし、マジでガリ勉ちゃんって無理だわ~。きしょい~。ひくわ~」 高橋さんは私をあざ笑うようにそう言った。
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