冴えない私

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物事を頼まれるとイヤと言えない私。 「はぁ…」 小さくため息をつき、仕方なく小銭をにぎりしめて教室を出た。 ため息をつきながら廊下を歩いてると、前から同じクラスの男子集団が来た。 その集団はクラスの中心的存在で、皆明るくて容姿にも比較的恵まれている人達の集団だった。 なにやら手を叩いて大きな笑い声をあげている。皆楽しそう。 私、ああいう人達って苦手。 中でもグループの中で1番目立つ、神山涼はね…。 「神山くぅ~ん!!神山くぅん~!」 後ろから高橋さんの声がする。 やけにブリブリした声だ。 「神山くんっ!あたし昨日クッキー作ったんだぁ!良かったら食べてね~っ!」 ブリブリした声で喋りながら、神山にピンクで可愛いくラッピングされた小さな箱を渡した。
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