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[解説]
宮本武蔵と佐々木小次郎の戦いは待ち合戦だった。
武蔵は小次郎を待たせ、焦らすことで本来の実力を発揮させず、また、日の傾きを自分に有利な方にさせ、勝利へ導いた。
これは武蔵にとっても焦りの戦いだったに違いない。待たせるということは自身も焦らしの渦に巻き込まれることに同意である。
そのため武蔵は小次郎の長刀より一寸と長い木刀作りに励み、挙げ句は寝ることで焦らしの渦から逃げ出すことにしたのである。
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