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――誠
この一文字に己のすべてを捧げる男たちがいた
新撰組
彼らはそう呼ばれ、人々から恐れられた
――幕末という動乱の世で
己の信念の為に戦い散りゆく運命にある新撰組
刻々と変化してゆく歴史の荒波に翻弄され、散り行く定め――
暗い過去に、理不尽な扱いに、先の見えない未来に抗い、
悩み苦しみ葛藤する
それでもその先に誠の道があると信じて
己の心に刻み込み
彼らは一心に突き進む
そんな彼らの前に、突如現れた謎の少年と少女
――異なる文化、異なる習慣、異なる考え
お互いに相容れない彼らは
戦いの日々の中にいったい何を思い
何を感じ
己の心に何を見出すのだろうか
お互いに相容れない彼らの心が
その奥に眠る誠の心が
一つになることはあるのだろうか――
今、扉は開かれた
果たして、彼らの未来は、運命は、その行き着く先には一体何が待ち受けるのか
それを知る者は、まだただ一人としていなかった
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