弐◇偽と真

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――佐倉千早 平成から江戸時代へ時代を超えて現れた少女 彼女はこれから幕末という動乱の世で 美しい花を咲かせていく どれだけ不当な扱いを受けようとも 間者だと疑われようとも 罵声を浴びせられ罵られようとも―― 彼女は、彼女の守るものの為に――戦い続け そこにあり続ける ――千早、お前は何者だ ―君の存在が、迷惑なんだよ ――役立たずが ―死にたいの? 望まない運命に翻弄される少女に、それでも居続ける彼女に、新撰組は何を思うのだろうか ――私は、ここに居続けなきゃいけないんです ―――お願いです、ここに ――居させて 平成の世では感じることのなかった、不必要だった沢山の感情が、想いが 千早自身を、美しい桜へ――そのつぼみへと―― 少しずつ成長させていく そんな未来を、今ここに――…
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