第一幕

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「えぇー」 「そこをなんとか!お願いよっ好きじゃない流しそうめん~」 「…そうだけどぉ、暑いしめんどくさい」 「ほら認めた好きこそよ!!」 私が渋っているのに母は粘り続ける。 「ね、ダメ?」 母はよく私が渋ると 今の言葉を連発する。 私がその言葉に弱いからだけど…。 「…だめ……じゃ、ないし…分かった道具ねー」 重い体を持ち上げる。 「きゃっやった、換気もね、閉めるのはいいから」 「閉めるなんて無理だし」 「はいはい、ありがとうね、じゃょろしくー」 スキップなんてしちゃって若いよねぇ本当。 お母さんはこの暑さにきづかないわけ? 縁側の下に備えてあるサンダルを履く。 炎天下の地面に置いたサンダルにはすっかり熱が通ってしまいまるで鉄板だ。 熱が足の裏に直接くる。 、
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