第一幕

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外に出た途端、暑さのせいで 手が汗でじわりと湿る。 縁側に出ていても暑いのに外に出るなんて誤算か…! でも、そうめん……。 こんな時自分の食い意地の強さを感じて若干凹む。 でもやはり強く思うのは… 「……とけそぅ」 暑さ。 額を汗で拭いながら倉まで歩く。 ちょっとの距離なのに気分は砂漠の中である。 15畳はある倉の大きい扉、昔の作りで扉に着いているわっかのような中に 棒を差し込んで止める奴だ。 「ん、あ、あれ開かな……逆じゃん!」 棒を抜こうとして逆に引くとかアホだよ自分!!!! 誰かに見られてる訳ではないが恥ずかしい。 「………っどこだろそうめん!!!」 私は鍵を正しく開け直して勢いよくドアを開けた。 、
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