1 歓迎

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3-4 「そういえば、お前、まだ…、だめなんだろう? その、男に触れられることが……」  気遣うように、言葉を濁した。 「そういう意図を持って近づいてくる男以外なら、何とか大丈夫です」 「気をつけろよ。お前はその顔だからな」 「……どんな顔なんですか」  不快そうに片手を頬にあてた。 「いざとなれば、外交のことなど気にせず殴り飛ばせ。私にはお前の心の傷のほうが気がかりだ」  レイリューンがうつむく。 「だから幸福だって言うんですよ、私は」 「何をふざけたことを言っ…」  ノックの音がした。それからやや置いて、案内役の女性の声がした。 「会談の準備が整いました。どうぞ、おいでください」  会話の中断をレイリューンは喜び、その様子にアルスは少々立腹したが、会談という言葉に表情を引き締めた。
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