1 歓迎

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3-6 「今後の補償についても色々と考えてきました。まず…」 「ああ」と国王がアルスの言葉を遮った。 「立ち話もなんですから、どうぞ。ところで、そちらは?」  初めてレイリューンの存在に気づいたように言った。 「失礼。これはレイリューン・ランザ。私の部下です。本来ならば華をそえるために妻を同行するべきですが、不幸にも私は妻を娶っておりませんので、やむなく部下を同行させました」 「いやいや、見目麗しい華だ」  確かにそのとおり、レイリューンは女と競わせても引けを取らない容姿だが、内心、アルスは焦った。  国王はレイリューンをしげしげと見つめ、その手を取ると、あろうことか手の甲に口づけた。
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