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3-7
「失礼。それは貴婦人の扱いでは?」
アルスが不快感をあらわに言う。
レイリューンは蒼白になっていたが、さすがにその手を乱暴に引き戻すようなことはしなかった。
「いや、他意はない。お気に障ったのなら謝罪しよう」
「妻のかわりとは言いましたが、女のかわりだとは言ってませんよ」
最悪だな、とアルスは思った。
「お若いですな。いやいや、これは褒め言葉ですよ」
「…話を戻しましょう。座ってよろしいか」
アルスはそう言い、不毛な会話を切り上げた。
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