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5-7
「失礼。習慣が違うのかな」
「いえ、そうではなくて……」
説明すべきかどうか迷っていると、扉が開いた。
「ただいまー、レインさん」
光を背に、セリューナが立っていた。
思わず、瞠目する。
「えっと、紹介するね。父と、こっちが母です」
そばにいる男性と、後ろにいた女性を示した。
セリューナによく似た顔立ちをした、ひかえめな印象の女性だった。
「それで、彼がさっき話したレイリューン・ランザさん。本当にお世話になった人よ」
まあ、その節は娘がご面倒をおかけしまして、と母親がお決まりの挨拶をはじめる。
セリューナは父親に、籠に入れた薬草を見せた。
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