変わらない笑顔

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周りのみんなが結婚して 子供を産んでいくなか 私は一人孤独に今を送っている そりゃあ結婚したいってもちろん思ってるわよ? でも…まだあの人の面影が消えなくていつも結婚目前まで来るとダメになってしまう あの人と関係があったのはもう10年くらい前のことだし 彼はもう私の事を忘れて家庭を持っているかもしれない そんな事は分かっているけれど やっぱり彼以上の人にまだ出会えていない 10年前の学生の頃、 私も彼もまだ若くて… 時に喧嘩もしたし、放課後は毎日一緒にも帰ってた 幼いながらにも幸せを感じていた…はずだったのにそれも一瞬で崩れさってしまった 引っ越し そう彼は親の都合で海外に行かなくちゃいけなくなってしまった 私たちくらいの歳だったならば別に親の転勤なんてどうって事なんてない でもあの頃はまだ学生で親に着いていくしかなかった 仕方ないと思う、 でもあの頃の私は悲しくて 彼に逢えないなんて思うと胸がはり裂けそうで… だからバカな私は別れを告げた 彼が飛び立つ前の日に 今さら後悔したって仕方ない もう10年前には戻れないのだから アメリカから帰ってくる友達を空港で待っていたら気づけばそんな事を考えていた 飛行機が到着したという知らせを聞き重い腰を持ち上げる 最近はずっとこんな事を考えていてバカみたいで少し笑えてくる 「久しぶり、帰ってきたよ」 振り向けば10年前の笑顔と変わらない彼がいた…
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