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好きになってはイケナイ人を好きになってしまった
最初は興味なんてこれっぽっちもなかった
だけど彼が誰よりも周りに気を使ってる事、彼が誰よりも優しいこと、彼が誰よりも一生懸命なこと、そして…彼が誰よりも自分と同じ孤独を感じてる人だと気付いてしまった
それからはいつの間にか彼を視線で追ってしまっていた
でもこの恋は叶わない、許されるわけがない
だからきっと私のこの想いはきっと永遠に報われない
「ここにいたんですね
探したんですよ?さぁ戻りましょう?」
屋上にいた私を彼はずっと探していたみたいだ
息も少し上がっているようにみえる
『…もし空を飛べたら
どこにいきますか?』
それから少し沈黙のあと私は彼と視線を合わさず空を見上げながら質問をなげかけた
きっと彼は目を丸めて不思議がっているんだろうな…
「…空を飛べるのなら
自由になれる場所に、
好きな人といるのを誰にも止めれない所に行きます」
彼の答えに少し驚きながら空から視線を外すと彼は少し切なさそうに微笑んでいた
「戻りましょう?
サボりはよくないですよ」
『わかりました、先生…』
私は生徒 あなたは先生
許されることなんてない
叶うことなんてない
分かっているのに気持ちは止められない
もっと違う出会いかたをしたかった
無駄な事を考える頭をふり
屋上を出て彼…先生の後をついていった
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