プロローグ

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その時右方から凄まじい殺気が放たれた。 ―――故に選ばれたモノはもう一つの世界を生きることになる―― 男の体がそれに反応した。 思考などもはや無いに等しかったが彼の戦士としての経験がそうさせたのだ。 ――選ばれたモノは力を得る―― しかし刺された。 右側から襲ってきた攻撃ではない。 左側にいた何かに刺されていた。 ―――しかし、万能なわけではなく近接戦闘に特化したモノ、遠距離に特化したモノ、サポートに特化したモノなど様々である――― 男は死んだ。 死んだソレを見下ろす男。恐らく学生だ。 仮面をつけていて顔はわからない。 ――――個々の能力だけで生き残るのは不可能である―――――― 仮面の男が指を鳴らすとすぐ側にいた何かは消えた。 ――――――故に13人1組のチームが作られる――――――――― 「これ、何度目だっけ……」 ―――――そして闘う――――― 「あぁ……1325回目だっけ……さすがに嫌気がさすな」 それだけ言って仮面の男は指を鳴らした。 ――何故彼らは選ばれたのか―― そこにはもう何もなかった。 ――何故彼女らは闘うのか――― 仮面の男も死んだ男も。 ――――――それは――――――
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