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俺は特別頭が良いわけではない。
中の中や中の上をいったりきたり
たまに中の下なんてこともたまにある。
運動能力は平均的より少し上といった感じである。
よくいる普通の高校生である。
「一時間目なんだっけ……」
そんなことを呟きながら席に着く。
まだクラスメート全員が集まっていないこともあってか賑やかではない。
どちらかというと静かな方だ。
一部を除いて。
「如月、おはよ」
「あぁ、香さん。おはようございます」
「如月くん、おっはよー」
「おはようございます、吉谷さん」
「ちーっす」
「おはよ、黒田くん」
如月という少年を中心に美少女2人と美男子が1人囲むようにして談話している。
正直ウザい
如月は先週転校してきたばかりである。
何故かは知らないがよく好かれる。
モテキなのかというくらいに。
もしくは漫画やゲームの主人公といったところだろう。
つまらない嫉妬といえばそれまでかもしれない。
しかし、それでもウザいというのが一番な気がした。
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