日常

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放課後、クラスのほとんどが部活でいなくなった。 俺はというと 「さて、確か今日だったな」 あいつらが教室を出るのを確認してから教室を出た。 あいつらとは如月たちのことである。 俺は今日あいつらがある事件に巻き込まれることがわかっている。 正確にはあいつ、如月が巻き込まれることを 「まぁ一応観察地域だしなぁ……」 そんなことを1人呟きながら教室を出た。 「神夜」 「ん?」 振り返るとそこには1人の女子がいた。 腰まであるであろう髪を一本にまとめている。 顔立ちは整っており、美少女と言われても良いくらいである。 「どうかした?委員長」 彼女は俺のクラスの委員長で三年間ずっと委員長をしている。 そんなわけでみんなからは委員長という愛称で親しまれている。 本人も特に呼称を気にしたりはしていない。 「先週転校してきた如月、あいつに渡す物があったんだが…もう帰ったのか?」 「あーうん、ついさっきね。走れば追いつけるだろうし俺渡してこようか?」 あいつを追いかける予定でもあったわけだからついでということで引き受けようと思った。 今日中に渡せるかどうかはわからないが。 「そうか、それはちょうどよかった」 委員長から渡す物を預かった俺は少し急いで学校を出た。
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