ナゾナゾからの始まり☆

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「……参ったな。 何でこうなったんだ」 ジーンズにセーターとラフな服装をした女は眉間にシワをよせていた。 「あたしの占いではこっちに行く方が……あ!」 ラフな格好の女の前に黒い服の女が現れた。 「ん?」 ラフな格好の女は前方から現れた黒い服の女の前に立ち止まった。 「あたしの占い通りだわ」 黒い服の女ははぁっとため息を着いた。 「意味がわかり兼ねますが」 黒い服の女を見てラフな格好の女は困惑する。 「あたしと貴女は一緒に行動すると占いにでてたの」 自慢げに黒服の女は言う。 「君……」 ラフな格好の女は黒い服の女をマジマジと見た。 「あたしは†羅火†よ。 初対面なのになれなれしいわね」 †羅火†と名乗った女は不機嫌そうに言う。 「いや、ね。 何かメルヘンだなと思ってさ」 ラフな格好の女はクスリと笑う。 「……メルヘン? あたしが占いが好きだからかしら?」 †羅火†は首を傾げる。 「羨ましいな。 私にはこの格好がお似合いだがな」 自分のシャツを引っ張りラフな格好の女は言う。 「ふぅ~ん」 †羅火†はマジマジとラフな格好の女を見た。 「すまない。 話がズレてしまったな。 私は犬部猫子と言う。 私も貴女もとりあえずここから抜け出すすべがわからない。 それを考えるのが先決ではないか?」 犬部と名乗る女は冷静に状況を分析する。 「まぁ、一理あるわ。 貴女頭いいみたいだし、あたしみたいな占いのエキスパートと組んだら抜群かもしれないしね」 うんうんと†羅火†は頷く。 「この天才と呼ばれる私がいるのだ。 まぁ、仲良く手を組もうじゃないか」 なぜか犬部は威張っている。 「……偉そうに。 あたしの占いだとまだ紛れてる人いるみたいだけど」 そう言って†羅火†はキョロキョロと周りを見渡した。 「いないみたいだが?」 同じく周りを見て犬部は言う。 「もう! すぐになんて一言も言ってないんだから!」 †羅火†はほっぺを膨らませた。 「おっと……」 「ふがっ!」 いきなり犬部は†羅火†の口を押さえ近くの茂みに見を隠した。 「何するのよ!」 当たり前だが†羅火†は叫ぶ。 「しーっ! あれ見てみ」 犬部は茂みからそっと指をさした。 静かに†羅火†はその方を向いた。 そこにはニタニタ笑うルイとルカがいた。 そして一瞬こちらを見て消えて行った。
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