ナゾナゾからの始まり☆

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「(後少しだ。 この子がアリスかどうかわかるはずだ)」 犬部の表情が一層険しくなる。 「ダメ!」 咄嗟に†羅火†は真由の手を弾きジュースを取り上げた。 「……ッチ! 何しやがる!」 †羅火†の妨害に犬部は舌打ちをした。 「貴女、それに何か混ぜたでしょ!」 犬部を指差し†羅火†は怒鳴った。 「…………」 犬部は黙って俯く。 「……酷い女だ。行こう、真由」 腹を立てた米部は真由の手をぐいっと引いた。 「あ、うん……」 手を引かれるままに真由は米部の後についていった。 「どうして仲間を売るような真似するの!」 卑怯な犬部に†羅火†は怒鳴る。 「怖いね~、スナフキン」 藤はスナフキンに愚痴る。 「仲間割れ~」 「仲間割れ~」 何処からともなくルカとルイが現れた。 二人はどことなくこの状況を楽しんでいるように見える。 「やっぱり現れたな……」 犬部はニヤリと笑った。 「まさか、ルイとルカをおびき出す作戦だったの?」 犬部の頭脳プレイに†羅火†は驚いている。 「……どうかな。 (まぁ結果的に出てくれてラッキーだったがな……。 捻り潰して聞き出してやる)」 メラメラと犬部の中で何かが燃え上がる。 「犬部?」 犬部の瞳の奥に隠された気持ちに†羅火†は戸惑いを隠せない。 ゴクゴクゴク…… 何を思ったのか犬部は先程と同じジュースを取り出し、勢いよく飲み干した。 「何してるのよ!」 危機を察知した†羅火†が叫んだ。 バシッ! †羅火†は慌てて犬部からジュースを払いのけたがもう中身は入っていなかった。 「ふふ……。 私がアリスだったら一石二鳥だろ?」 口を拭いながら犬部は不敵に笑う。 「命を粗末にしないで!」 ガクガクガク! 犬部の肩を揺すり†羅火†は落ち着かせようとしている。 この世界に来てみな精神的に病んできていた。
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