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空は澄んでいて
星がたくさん見えていた。
塾講師のアルバイトに
原付で向かう僕にとっては
寒さが一段とこたえる
そんな冬の真っ只中だったね。
君と出会った季節は。
「……先生………」
「…先生……桜井先生…」
あぁ…そうだったね。
君が僕にかけてくれた初めての言葉は
この言葉だったね。
懐かしい。
「う…う~ん…
悪いけど少し黙っててくれ。」
君は僕の第一印象は
最悪だったって言っていたね。
『何なの、この先生??』
って思ったって。
そりゃ、当たり前だよね。
初めて会う塾の先生にそんなこと言われたら
生徒が受ける印象は最悪だよね。
その日は頭が痛かったんだ。
君との出会いは
最悪だったのかもしれないね。
でも、不思議だね。君は。
『なんでだろう??目が離せない…』
そんな気持ちも感じた事を
後で僕に教えてくれたね。
今でもなぜだろうって、不思議に思うよ。
運命だったのかな!?
それとも、神様の気まぐれ!?
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