ANOTHER STORY 01

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-仮想21世紀-  イギリス すっかりと古くなってしまった屋敷を、私は庭から見ていた。 濃いめの栗色の肩までのセミロングと、同じく栗色の目をした、私の名前はルルベル。 けして自慢と言うわけではないが、父は大手企業の社長をしており、一応私は令嬢と呼べる。 この屋敷に越して来たのは、私がまだ一歳にも満たない頃だった。 故に、その時の記憶は全く残っていない。 しかし、見るからに古いこの屋敷は、造られてから300年はくだらないであろう。 だが、その美しさは損なわれてはおらず、父は迷わずにこの屋敷を購入したらしい。 .
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