ANOTHER STORY 01

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何故、あの銅像が建てられたのか。 気になった私は、屋敷の図書館へと足を運んだ。 普段はあまり使わないにも関わらず、使用人が常に掃除をしているのだろう。 図書館の中は、埃臭くも、ましてやカビ臭くもなかった。 確か幼い頃にここを探検した時、この屋敷の歴史が書かれた本を見つけたような気がする。 あの頃は興味もなく、数ページを開いただけで止めてしまったのを覚えている。 記憶を頼りに、その本を探すが、銅像の事が書かれた本はなかった。 やはり、ただの置物なのだろうか。 半ば諦めかけていた時、本棚と本の間に僅かな隙間があるのを見つけた。 .
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