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「まず俺たちは、帝国から依頼を受けてこの国の七大貴族の次期当主となる者を殺害しにきた」
「ふーん......それで、どうやって学園に入った?学園には無許可の者が入ると感知する結界があるはずだ」
実はあれ、弄くって俺にも反応がくるようにしてあるんだよね。勝手に施したんだけど。
「実は、この国のある貴族が帝王と繋がっていてな」
「で、それどこ?」
「上流貴族のフォール家だ」
フォール家?むむむ、どっかで聞いたことあるような.........
.........あぁ、確か禁忌召喚して死神に殺された奴のとこか。
あとは、なんでZランクとか偽ってたかは、大方俺らに少しでも疑いをかけて、その間に国を出るためか、評判を落とすぐらいか。
「で、聞きたい事は聞いたが、どうしてそんなペラペラと喋る?」
「どうせ俺たちは雇われただけだからな。失敗して捕まった以上、黙秘する理由も無い」
うわー、帝王人望ねぇ。
「ま、いいや。お前らはもうちょいここにいろや」
俺は有無も言わせずスキマから出る。
「イルミナさん、帝国絡みでしたよ。目的は七大貴族の次期当主の殺害ですって」
「......いきなり出てこないでちょうだい...」
またギルドマスター室に出てきた俺。
イルミナさんはちょっとビックリしている。
「とまぁ目的も分かったんで、国王んとこに行ってきます」
またスキマを開き中に入る。
「......またあのくすぐりをやったのかしら......」
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