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「.........」
「いだああああああ!!ちょ、ヒールで背中は踏んじゃだめええええええええ!!」
「あらあら、叫ぶ前に何か私に言う事があるんじゃないかしら?」
「いや、何も無...すいません!ケーキ食べてすいませんでしたあああああああ!!」
「うるさすぎて聞こえないわ」
「セバスチャン助けてええええええええええええ!!」
「一週間ぶりですかな、ライ殿」
「...あぁ、まぁそんぐらいか。セバスチャンも大変だな、あんなんに仕えて」
「それが私めの務めでございますから」
丁寧にお辞儀をするセバスチャン。
その姿はまさに執事、という感じだった。
スキマを開いて王城に来たのだが、なんかデジャブ。
国王が王妃に背中を踏まれている。
なんか違う所と言えば、王妃の踏んづけてる片方の靴だけヒールになっているとこだけだろう。
「王妃様、ちょっと大事な話があるんでやめてもらっていいですか?」
まぁあんな大人、しかもおっさんが虐められているのを見ても萎えてくるだけなので止めるよう促す。
「あら、ライくん。話ならこのままで構わないわよ」
俺の作戦は失敗した。
「...いや、まぁ、はい、このまま話します」
国王...すまんな、......って思うほど助けようとは思ってないけどね。
「誰でもいいから助けてえええええ!!」
この姿を見てどうして敬う事が出来るか。
「まぁ話ってのは、後に報告がくると思うんですけど、今日学園でーーーー」
とりあえず学園で起きた事から偽物から聞いた事までを話した。
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