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「再びおじゃましまー......」
「......時空の操者か......」
スキマを開き、ギルドマスター室にはイルミナさんではなく破壊の救世主、レイ=フォーカス君がいました。
「イルミナさんはどこ行ったんだ?」
「...僕がきた時にはいなかった」
まじかよ...X以上の依頼が受けれないじゃないか。
「それと、聞きたい事がある」
俺がどうしようかなーと考えていると、レイが口を開く。
が、どうせ言いたい事は偽物の事だろう。
「あー、偽物の事だろう?それなら解決したから。俺からは説明面倒臭いから詳しくはイルミナさんに聞いてくれ」
なーんでイルミナさん、国王に続きレイにも説明しなきゃなんねんだよ。
「じゃ、俺は下でSSSの依頼受けてくるから、サヨナラー」
X以上の依頼はだいたいが国とかからの依頼なので、マスターから直接受けなければならない。
下は一般にFからSSSまで受けることが出来る。
普通に階段を降りて受付へ行く。
漆黒のローブに顔も隠しているからなかなかジロジロ見られている。
「どちらさまですか~?」
受付嬢は相変わらずのリーサさんだ。
「Zランク、時空の操者だ。SSSの依頼はあるか?」
俺がそう言うと周りからは、
「あいつが最近現れた時空の操者...?」
「怪しい...」
「あんなショボそうな奴が...」
ローブ被ってるから分からねえだろ。
「ギルドカードは?」
「これだ」
懐から真っ黒のカードを出す。
「......本物ですね~、ただいまSSSランクの依頼は3つあります~」
ギルドカードを確認して、依頼書と一緒に渡してくる。
と同時にリーサさんは小声で、
「......ライ君でしょ~?」
と言ってくる。
「...さすがリーサさん、知ってるのはイルミナさんとルナだけなので内密に」
まぁバレるかなーとは思ってた。
声変えてないしねー。
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