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「わかったわ~.........それが今あるSSSの依頼書です~」
依頼書を見る。
一枚目
『コックボ村近くの森に出没したダークドラゴン3頭の討伐』
二枚目
『火の龍玉一個の採取。報酬はその依頼品の状態により変化する』
三枚目
『古代遺跡の調査。報酬はその遺跡で取れた物』
とな。
「あ、火の龍玉ならある」
ボックスから龍玉を取り出す。
この前のXの依頼でのフレイムドラゴンを解体した所、30頭ぐらいの中から2頭だけ龍玉を持っていた。
「あら...これは......すごいわね~、傷が全く無い。普通ならドラゴンを倒す時の衝撃で簡単にヒビが入っちゃうのに」
そりゃ、刀で頭を一突きだからな。
龍玉は傷がある程に魔法の威力が下がっていく。逆に傷が全く無いと、魔法の威力は倍ぐらいになる。
「依頼主は、ある鍛冶屋ね~。場所は.........森の中?」
?
「どういうことだ?」
「いやね~、場所が国周辺のどこかの森の中ってなってるのよ~」
「それ鍛冶屋?」
「そうらしいわよ~」
なにそれ、適当にも程があるだろ。
まぁこれは後でいいか。採取だし、それなりに時間がかかるのも承知だろう。
「ダークドラゴンの方は受ける。遺跡の方は面倒いからやめとく。では、行ってくる」
そんなメリットがあるかどうか分からない物はやってられん。それに、一日で終われる物を受けに来たしな。
「そう、頑張ってね~」
俺はギルドの外に出るため、扉に向かい歩いていく。
「おい、ちょっと待ちな」
だが、途中後ろからゴツイオッサンらしき声に止められた。
「.........」
だが、無視だ。
スタスタと歩いていく。
しかし、
「待てって言ってんだろ?」
扉の前に回り込まれた。
そいつはやはり、筋肉隆々でスキンヘッドのオッサンだった。
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