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「さぁ、これが魔力と属性を測る水晶だ」
我らがお父様(笑)ことブレイズが透明な水晶を見せてくる。
「俺!俺からやる!」
ハイッハイッ、っと俺は元気良く手を挙げる。
このぐらい子供っぽい演技は疲れる。
「ライが先にやるのか。いいのか?レイ」
「うん、いーよ。僕はあとでも」
我が兄のレイ、きっと将来はテライケメンとなるだろう整った顔立ちをしている。
「レイがいいならいいな。ほら、これにさわるんだ」
なぜ触るだけでいいかと、子供は魔力のコントロールができていなく、常に体外に微量の魔力を流しており、それを元に測るからだ。
「いっくよー!」
ただ触るだけなのに掛け声をあげる俺。
5歳児なんてこんなもんだろ?
俺はお父様から水晶を渡されると、
パァー
水晶は光り、赤色、緑色、黒色になり、3500と出ている。
つまり、俺の属性は火に風、闇ということになる。
もちろんこれは俺の意識が復活したときにこうなるようにした。
俺は王道主人公みたいな末路には入らないのだよ...
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