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村長の家の扉の前に到着した。
「す、少し待っててください」
クレアはそう言って扉を開け、
中に入っていく。
「お、おじいちゃーん、ギルドの方を連れてきましたー!」
扉は開けたまま、クレアは少し進んだ所にある部屋の扉を開け、叫ぶ。
「おぉ、そうか。ご苦労、クレア」
その部屋の中からは、老人らしき声が返ってくる。
そして、部屋から出てきたのは、白髪に白いヒゲ、杖を支えに歩く老人だった。
「わざわざ、こんな村に来てもらい感謝致します」
「依頼だからな。それより、さっそくで悪いが、いつ頃ドラゴンが目撃された?」
「ドラゴンが目撃されたのは、一週間前ぐらいからです。狩に出た村人が目撃しました。その時は運良くドラゴンが動物を食べていたので逃げれたようですが」
「そうか。大方、前に住んでた所で食糧が減ったから移動してきたんだな。わかった、今すぐ討伐してくる」
「そうですか...ありがとうございます。所で、貴方の名前は?」
「Zランク、時空の操者だ。行ってくる」
そう言って俺は、スキマを開き、ドラゴンがいるであろう所に移動する。
まぁ村長の家に来る間に探知して場所は分かってるんだけど。
「うわー、こりゃ親子だな」
スキマをドラゴンから100m程離れた上空に開いて、姿を確認する。
そこには、成体のドラゴン二頭と、一頭の子供のドラゴンがいた。
「まぁ殺すけどな」
子供だろうと容赦はしない。
この世界に転生して、力の扱いを慣れる次に、慣れた事だ。
殺し。
すでに直接人は殺めている。盗賊団相手だったけど。
もし子供でも見逃して、未来に殺しておけば、なんてアホな後悔はしない。
「ま、性格かどうか知らないが、すぐ慣れたけどな」
さてと、そんな懺悔みたいな考えはやめて、ドラゴンを殺そう。
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