ぐおおお!俺から離れろぉぉ!

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「さてと、新しい魔法の練習だな」 そう言って俺は無詠唱でゲートを発動させ、一頭のドラゴンの首から上を俺の横に出す。 「!?グガァアアアアアア!!」 黒いドラゴン......ダークドラゴンは一瞬だけ、驚愕で目を見開いたが、すぐに俺を見て威嚇する。 あー...やべぇ、近くに出したせいで耳がキーンってなってる。 「クソドラゴンがぁ...空間の切断」 俺は腕を振ると、シュパッとゲートはドラゴンの首を残したまま閉じた。 指定した空間にある物質を切断した。 この利点は、実体がある物質なら、どんな物でも切断できる。 まぁ課題は、ゲートで一々通さなくても切断できるようにすることか。 切断されたドラゴンの首は、支えが無くなり、重力に従い下の森へと落ちていく。 特殊属性はレパートリーが少ないな。その分かなり強いけど。 その後も、その魔法を使いながら残り二頭のドラゴンの首を切断した。 首は一個だけ拾い、他は放置。体の方だけボックスでしまった。 「さてと、帰るか」 帰って村長に報告か。 再びスキマを開き、村長の家の前に出る。 閉まっている扉をドンドンと叩く。 「だ、誰ですか?」 扉を開け、顔を出したのはクレアだった。 「ドラゴンは3匹全て討伐した。村長を呼んでくれ」 「え...わ、分かりました」 クレアは驚きながら、村長を呼びにさっきと同じ部屋に入る。 少しすると、村長が出てきた。後ろにはクレアもいる。 「まだ10分も経っていませんが......本当に討伐されたのですか?時空の操者様」 疑いの目で見てくる村長。 そうですか、そんなに信用出来ないですか。 「よし、そこまで言うなら証拠見せてやんよ。ただ、クレアはグロ注意だから見ない方がいいかもしれないぞ」 だってドラゴンの首まるごとなんだもん。 首だけで人と大きさ変わらないし。
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