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「それで、貴方ギルドで暴れたのね?」
「正当防衛だ、僕は悪くない。それにあの白髪のイケメンにはムカついたから。後悔も反省もしない」
ギルドに戻ると、マスター室には既にイルミナさんが戻っており、あの騒動を耳にしたようだ。
「その子って、リディア学園の生徒会員じゃなかったかしら?」
「知らん」
え?入学式とかで生徒会が挨拶するだろって?
貴重な睡眠時間でした、ありがとうございます。
「まぁその子だとして、このギルドやめたらどうするのよ...有能な人材は欲しいじゃない」
「そもそも片手の指ほどもいないZランクが二人もいる時点でこのギルドは一番有名だと思うけどな」
「それはそうだけど......」
「ていうかギルド員の管理をしっかりしないからだろう?最近は無駄に絡んでくる奴らばっかりだ。なぁそう思うだろ?救世主」
「...そこで僕に振らないでよ。まぁそれは同感かな。昼でも酔っ払いが暴れてる時もあるし」
レイは最初からいました。既に偽物についても説明を受けているようだ。イルミナさんがどうやって説明したか知らないけど。
「あのね......簡単に言うけど、どれだけマスターの仕事が大変か分かってる?毎日毎日書類を終わらしても減らないのよ!?一日中椅子から動かない時もあるのよ!」
「乙」
「......手伝おうか?」
言わずもがな、上から俺、レイの感想だ。
「はぁ...(なんで双子のくせしてここまで性格が反対なのよ)」
イルミナさんは疲れなのか呆れなのか、いろいろ混じったような溜息を吐いた。
「あ、俺まださっき行ってきた依頼の報酬貰ってない。という事でそれじゃ」
スキマで直接マスター室に来たので、まだリーサさんに報告をして報酬を貰っていない。
俺はマスター室を出た。
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