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「各自、グループを組んだ者が全員揃ったらリーダーが私の所に依頼を取りに来い」
朝の教室、ミシェル先生は教卓に依頼書らしき紙を置いて言う。
「ルナ、ゴー」
「えぇ...私ですか?」
俺の周りにはルナ、カエデとすでに揃っている。
何だろうね、ルナもカエデも結構な美人の部類に入るから組んだ時に男子からは『どうしてお前が...!』みたいな視線を受けたわ。
どうでもいいけど、俺これじゃこの学園で男友達出来ないな。
さらに世間から見れば自分から貴族の地位を捨てた奇人みたいな感じだし。
全く...こうも元の世界と価値観が違うと大変だね、もうとっくに慣れてるけど。
「ほら、別に依頼もらってくるだけだ。どうせどれでもたいして変わらないから、適当に貰ってこい」
「はぁーい...」
ルナは渋々と言った感じで、ミシェル先生ぼ元へと歩いていく。
ただ単に俺が椅子から立ち上がりたくないだけだけどな。
「貰ってきました、これです」
ミシェル先生の元から一枚の紙を貰ってきたルナが、それを机の上に3人で見えるように置く。
「ふむ、コックボ村付近に出現したブラウンベア1頭の討伐...か」
今まで無言だったカエデがそれを読み上げる。
ていうかコックボ村って...またかよ。
「話によると、国を出てから3時間程歩いたらこのコックボ村につくそうです」
ルナが補足する。
「いや、一回行ったから俺が転移できる。ていうか行ってなくても行けるけどな」
「ほう、それは丁度いい。移動の手間が省ける。私とてこんな簡単な依頼は面倒なだけだからな」
俺が言うと、カエデはラッキーとでも言いたげな顔で言う。
「まぁいい。さっさと行って俺はしたい事があるんだ、【転移】」
俺はルナとカエデの腕を取り転移した。
速く終わらせないと出来ないかもだし。
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