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なぜ敬語を使ったのかと言うと、これからは出来るだけ操者と被らないようにするため。
多分操者の時はあんまり敬語は使わないだろう。
クレアが多分村長を呼びに行って数十秒、扉が開いた。
開けたのは、白髪白髭の村長。
「どうも初めまして、コックボ村の村長をしている者です」
「初めまして、依頼で参ったライです。そしてこちらが」
「......ルナと申します、よろしくお願いします」
「......カエデだ。よろしく頼む」
俺が初めに自己紹介。その後、後ろにいるルナ、カエデもする。
二人とも、俺をあり得ない物でも見たかのような目で俺を見ていた。
そうか、そんなに俺には敬語は似合わないってのか?
地味に傷つく......わけないけど。
「ほっほっほ、可愛らしいお嬢さん方ですな」
「さて、依頼内容を簡単でいいので教えていただけないでしょうか?すぐにでも討伐に向かうので」
依頼とは全く関係無い話に村長が持っていきそうだったので、強引に話を進める。
「...やっぱりライさんの敬語は鳥肌がします...」
おいルナ、呟いても聞こえてるからな?俺がアレルギーかなんかの原因とでも言いたいのか?
「依頼内容は、最近ブラウンベアが村の家畜などを荒らしているので、それの討伐です」
そんな考えの俺を他所に、村長は言われたとおりに簡単に依頼内容を教えてくれた。
「そうですか、なら今からそれを討伐しに行くので。それでは」
軽く村長に頭を下げ、後ろに振り返る。
「...ルナ、カエデ、さっさと行くぞ」
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