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さらに4年後
「.........」
薄暗い地下牢の中の地べたに座る一人の少年。
その体はボロボロで、痩せ細っている。目には一切の希望が取り除かれている。
カツーンカツーン
すると、地下への階段を降りてくる足音が聞こえる。
それにレイは、
「(またか...)」
カツーンカツーン
足音の主は牢屋の前で止まる。
「まだ生きてたんだね、それじゃまた新しい魔法の的になってね」
それは少女の声。
彼女はレイラ=シルフォード。
レイとライが生まれた2年後に生まれた彼らの妹。
彼女はレイと違い、本当の天才。
5歳の魔力測定のとき、属性は雷、光。魔力量は12000。平均の6倍を叩き出した。故に彼女は7歳にして自分より年上なのに魔力が無いレイを嫌っていた。さらに、父は自分を天才と言ってくれる。ライも自分より下と思い、嫌っていた。
「いくよ?【ライトニング】」
そこから一方的な虐め。
魔法が使えずなす術の無いレイはただ魔法の的となるだけであった。
しばらくすると、
「今日はここまで。早く死んでね、シルフォード家の恥さらし」
レイラは軽蔑した目で言い放ち、上に上がって行った。
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