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「ふむ、まだ戦闘じゃないか」
ライさんは下を見ながらそう言った。
私も落ちないように下を見ます。
「......何人か歩いてますね」
下は何処かの森で、木々の間から数人の人が歩いてるのが見えます。
ちょっと遠すぎるのと、上からという事で誰かは分かりません。
ただ一つ分かる事は、
「......私達と同じ制服ですね」
私とライさんが通うリディア魔法学園、その制服を着てる事だけ分かります。
この時間にこんな所にいるということは、
「レイとその他数人のグループだ」
あ、セリフとられました......
「というより、なんでレイさんの所に?」
「......時にルナ、お前生活費とかどうしてるんだ?」
えぇ......いきなりそんな話にされても......それに私の質問無視ですか......
「......なんか、イルミナさんがくれるんですけど、イルミナさんが言うには『私のお金じゃないからいいわよ。それに、有り余ってるからいいのよ』らしいです」
まぁ、答えるんですけどね......
「ほぅ......」
......実は、ライさんが出してくれているとかじゃないですよね?
「それはきっと破壊の救世主とかいう奴だろう」
違いました。
「......って、破壊の救世主?破壊の救世主ってあの破壊の救世主ですか?」
「どの破壊の救世主か知らないが、その破壊の救世主だろう」
破壊の救世主って私の記憶の中ではZランクってあるんですけど......えぇ!?
「な、なんでそんな凄い人が私にお金くれるんですか!?」
一回もそんな凄い人と会った憶えは無いんですけど!
......いや、よく考えればライさんだってZランクですし、そんな凄い事じゃ無い?
......いえ、そんな事無いです。きっとライさんがおかしいんです。そうです、そうに決まってます。
私は普通です!
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