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「離すが、一々叫ぶなよ?次は口だけじゃなくロープで身体まで動けないように縛るから」
それは............とても嫌です。
きっとライさんはやると言ったら絶対にやるんでしょうね......
コクコクと私は首を縦に振る。
「まぁ、やるなら亀甲縛りだよな」
そう言ってライさんは私から手を離す。
亀甲縛りって............何ですか?
自慢じゃ無いですが、私はあまり知識が無い方でしょう。
だから、知らない事はなるべくすぐに聞くようにしているのですが、
......ライさんに亀甲縛りの事を聞いたら終わりな気がします......
それよりも、もっと大事な事があります。
「なんでライさんはレイさんが捨てられたなんて知ってるんですか?」
それも私と同じ、という事は魔盲である事が世間に知れればそれなりに問題がある貴族という事でしょう。
そうなれば、極秘に捨てられて他人には知られないはず。
なんかライさんに不可能は無さそうですが、気になります。
「まぁ知っているから知っているわけで、何故かはいつか分かるだろ」
むぅ、全然答えになってません!
いつも曖昧に答えて私には全く分かりません!
もっと分かりやすく......というか普通に答えを言ってくれれば......
グゥ~
突然鳴った音。
出処は......
「......なかなか自己主張の激しい腹だな、ルナ」
......私のお腹です......
「............」
自分でも顔が真っ赤になることが分かる......
は、恥ずかしいです......
しかも、ララ、ライ......さんに聞かれた......
もう駄目です~!!恥ずかし過ぎて死んじゃいますぅ!
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