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レイは俺の隣まで下がってきた。
「早くも相手の地雷を踏んだみたいだな、救世主先輩」
俺が隣にきたレイにそんな軽口を叩くが、
「......やっぱり、何か悲しい理由があってあの子は犯罪者になったんだ」
「まぁ、だいたいの予想はつくがな。さて、ああなった以上、戦わざるを得ないが」
「それは僕にやらせてくれ。......大丈夫、ちゃんと戦うよ。でも、殺さない」
なんか物凄い主人公オーラを振りまいて決意しているレイ。
うへぇ、なんかめっちゃ俺蚊帳の外じゃん。
いやまぁ、女である以上、レイのヒロインにする予定だし、いいんだけどさ。
「......へーいへーい。なら俺はもう観戦してるから。死にそうになっても助けねーからな」
まぁレイは死にそうになっても死なないと思うが。
俺は後ろに下がり、上にジャンプする。そして空中で空間魔法で足元の空間を固定し、その上で椅子を創造してそれに座る。
ついでにボックスから酒とジャーキーを取り出し、完全に観戦態度になる。
もうね、この依頼を終えて金が貰えればいいんですよ。
なので、俺は主人公イベントを観戦しようじゃないか。それにレイの戦いも見たいしね。
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