30582人が本棚に入れています
本棚に追加
レイは創造で剣を創り、女と対峙する。
女は変わらず瞳から涙を流しながらレイを鋭い眼光で睨んでいる。
「僕は君から幸せを奪わない!ただ、君を悲しみから救いたいだけだ!」
「うるさいうるさいうるさい!私はもう騙されない!」
「僕は絶対に君を騙さない!」
「口ではなんとでも言える!それ以上、私に優しくするなぁぁ!!」
女はそう叫びながら、槍を構えレイに突進する。一直線に突進してその勢いのままレイに槍を突き出す。
「く......!」
喰らわないよう剣で槍の刃を受け流していくレイ。
「私が、"あいつら"の言葉を信じたいせいで......!」
嗚咽しながら言葉を吐き出していく女。その間にも連続で槍はレイに突き出され、受け流されている。
「私はもう裏切られたくない!大切な人も失いたくない!」
女は飛んで後ろに下がり、槍を上に振りかぶる。槍をよく見ると、所々黒くなっている所が増えているような気がする。槍は構えたまま伸びていき、
「だから......そこをどけぇぇぇぇ!」
レイに向かって振り下ろした。レイに当たったかどうか分からんが、土煙が立ち見えなくなる。
ふむふむ。なんかめちゃくちゃだが、女の言ってる事を纏めると、優しい言葉で信用した後に騙されたーの、そのせいで大切な人を失ったーの、だからもう裏切られたくないーの、優しい言葉は信じないーの、ってとこだな。
最初のコメントを投稿しよう!