足りない部分は努力で補え?

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槍の攻撃をレイは脇腹に喰らいながら、女の体を優しく抱き締める。 それと一緒にレイが被るフードが取れる。 「......わ、私は、もう、人を信じて、裏切られたくないよ......!」 「君は僕を信じなくていい。僕が君を信じるから」 「もう、大切な、人も......う、失いたくない......!」 「大丈夫。僕が君と一緒に大切な人も守るから」 「......う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 レイの胸板に爪を力一杯たて、泣き叫ぶ女。 その女の頭を撫でるレイ。 よっしゃ!これでレイのヒロイン決定だな! 俺?俺はジャーキー食べながら動画撮ってるけど文句ある? 女が落ち着いて、レイにだけ何があったかを話していた。俺をそれを勝手に盗み聞きした。 まぁ、なんか知らんけど両親が病気になったと。 それで病気を治すという名目で医者という名の科学者が両親を病院という名の研究所に連れてったと。 そしたら女が偶然に、Xランクである女の両親を使ってなんか実験していると知ったと。 女は宝具を持ち出して研究所を壊滅させたけど、すでに両親は実験によって虫の息だったと。 死のうにも死ぬ勇気はなく、当てもなく国を出て歩いている所に俺等参上っと。 まぁなんというか、不幸としか言いようがないな。
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