足りない部分は努力で補え?

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◇ 「依頼は終わらせたぜ」 「......」 俺とレイは、宝具とある物を持ってギルドマスター室に戻ってきた。 「......その槍が宝具?」 俺が手に持つ槍を見て、イルミナさんはそう聞く。 「あぁ、間違いない。アスラートから持ち出された宝具だ」 「そう。......それで、犯罪者は?」 イルミナさんのその言葉に、ビクッと体を震わせるレイ。 俺はそれを無視して、答える。 「抵抗してきたので、戦闘の末、抹殺した」 「......っ!......そう。それで、死体は、どうしたの?」 一瞬イルミナさんの顔が悲しみに歪んだが、すぐに元に戻ってそう聞いてきた。 「最後にちょっと派手な攻撃でバラバラになってな。......腕だけしか残らなかったわ」 俺はボックスから、布に包まれた何かを取り出し、イルミナさんの机の上に置く。 イルミナさんは恐る恐る布を少しだけ捲り、中を覗くと、真っ青になって口元を手で覆い、すぐに布の中から視線を逸らした。 「それじゃ、宝具は置いていきますんで、報酬ください」 「......僕は先に帰るよ。報酬はあとでいい」 レイはそう言うと、扉を開けて部屋から出て行った。
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