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そんな方法、簡単だ。
「......お前は死んだ事にすればいい」
な、簡単でしょう?
「死んだ......事に?」
「でもどうやって?抹殺した場合......死体かその一部が無いと、それは認められないことに......」
そう、レイの言う通りなのだが。
「まぁそいつの腕やら足を千切ってそれを見せてもいいのだが、今はお前がいるからなぁ」
俺はそう言って、レイの方を見る。
「......僕?」
「お前創造属性あるだろ。それで創れ」
レイに死体を創らせればいいんだ!あたいってば天才ね!......ゴホン。
「創造、で?って無理だよ!どうやっても生き物は創れないんだから」
当たり前だろ。なに神みたいなこと言ってんだよ。
「馬鹿か。生き物じゃねえよ。肉の塊だとでも思えばいい。さっさとやれ。それとも、出来ないならその女の腕を切り落とす事になるかもな」
「ぐ......。分かった。やってみる」
そう覚悟を決めたレイは、瞳を閉じて創造する。
そして、創造したのは、千切れた感じの人の腕なのだが......
「どこが人の腕だ!マネキンみてえな質じゃねえか!」
コツコツとした明らかに作り物だと分かってしまう腕だった。
なんだこいつ......使えん!
「やり直し」
「うーん......」
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