足りない部分は努力で補え?

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「で、出来たぁ......」 ぐたぁ、と気怠げになりながら、創造で創り出した女の腕そっくりの腕を布に乗せるレイ。 出来栄えは軽くモザイクがかかるようなリアルに出来ている。 ここまで完璧に創り上げるまで、約30回以上も創っては破壊、創っては破壊を繰り返した。 創造と破壊魔法を連発で使いながらもちょっと疲れた程度にしか見えないレイの魔力量には流石だと思うが、こいつ今まであまり創造魔法を使ってないな? 実際に最初の方は創造するだけでも時間がかかってたし。 まぁどうでもいいや。 「やっとか。それじゃ、女のこの後はお前が責任持てよ。俺は方法を教えるだけだからな」 「とりあえず、マスターに報告を......」 レイの提案に俺は手で制して、 「待て。イルミナさんにもこの女が生きている事は教えるな」 「ど、どうして?」 「信用出来ないわけじゃないが、なるべくなら俺達以外には誰にも教えるな。どこから情報が漏れるか分からないからな」 「でも、それだと......」 「お前がこの女を生かしたんだ。ならお前が守れよ。危険になりそうな事は最小限に留める。これから先、確実に守りたいならな」 「......そうだね。彼女は僕が全て面倒を見るよ」 その後、レイは女を連れてどこかに転移し、ギルドマスター室の扉の前でまた合流した。
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