ペドにおくる幼女の言葉

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もし空間魔法が使われているなら、俺だけが違和感を感じたのにも納得がいく。 そして探査出来ない場所とは、今俺のクラスが魔法戦闘の実技でつかっているであろう、訓練室。 試しにカエデにつけている魔力によるマーキングを探ってみるが、見つからない。 こりゃ確定ですな。 「あぁ、先生」 「何か分かった?」 「多分俺のクラスがいる訓練室でなんか起きてますわ」 俺がそう言うと、先生は険しい顔になり、 「......危ない状況?」 「さぁ?俺でも中で何が起きてるのか分からないんで」 「何か異変が起きているなら、すぐに他の先生方が駆けつけると思うけど......」 「それはないですね。多分俺以外は誰も気付いてないと思います。それに、気付いても無駄でしょう」 「どうして?」 「訓練室にただの結界が張ってあるだけなら壊せばいいけど、空間魔法で空間を隔てられれば、空間に干渉出来ない限り侵入は無理です」 こういう時にレイがいれば破壊魔法で破壊すれば楽なのになー。なんであいつ今日も休んでんの? 「じゃあ、貴方以外は無理なの?」 「そういうこと。とりあえず俺は様子見に行きますけど、この事はまだ秘密で。どうせ何かあって戦闘になっても応援には来れませんし、俺が戦う際に邪魔なんで」 俺がそう言うと、先生は少し心配そうな顔をした後、 「分かったわ。でも、気を付けなさいよ。余計な怪我もしないように。もし怪我したら、私の所に来なさい。簡単な怪我なら治してあげるわ」 そう微笑みながら、言った。
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