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「な......な......」
誰かが化物を吹っ飛ばした俺を見て何かを喋ろうとするが、
「あ、お前らの相手とか面倒だから喋らんで。それに一々動くなよ?邪魔だから」
その前に先手を打って制する。
「ヴァアアアアァァァァアアァァ!!」
その時、吹っ飛ばした化物が一際でかい叫び声を上げて、俺に突進してくる。
俺は再びゲートで化物の懐に潜って、鬼畜丸で殴って上空へと打ち上げる。
そして上空へと打ち上がった化物の横に移動して、鬼畜丸で地面へと叩きつける。
「【ダークランス】」
さらに仰向けで地面へと激突した化物に向かって、闇で出来た槍を投げる。
槍は化物の腹に突き刺さり、地面に縫い付けた。
「おまけだ。【ダークサイス】」
おまけで闇の刃で腕を切り離す。
「ギェェエアアアァァ!」
腹を貫通させられて尚、生きて痛みに叫び声をあげて暴れまわる化物。だが、槍によって地面から起き上がれず、さらに腕も失くして引き抜く事も出来ない、哀れな状態になっている。
俺は化物の横に着地し、未だ暴れまわる化物を観察する。
人型だが、両腕はドラゴンのように鱗があり、爪もある。体は汚い青色で、サイクロプスの肌のようになっている。背中からは何かの尻尾のような物まで生えている。
「......サイクロプスをベースにしたキメラか。よくもまぁ、ドラゴンの鱗まで付けたな」
キメラとは、一個体の生物に同種または別種の組織や体がある生物。
今回はサイクロプスの体に、ドラゴンの腕、何かの尻尾があった。
面倒臭いなぁ。どうせ帝国だろ。まぁ、これが何体も量産されてたら普通の奴じゃ勝てねえな。
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