ペドにおくる幼女の言葉

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「アァアアァァ!ガァァァアアア!!」 「あー、お前もういいから。実験なんかでキメラにされてドンマイだったな。【闇沼】」 闇の最上級魔法。地面は闇で出来た沼になり、体全てが沈めばその身は侵食され、消滅する。 「アアアァァ......アァ......」 キメラはズブズブと闇に沈んでいく。叫び声は消えていき、やがてその体も消えるだろう。 「はぁ、面倒くせえなぁ」 俺はこれからの事を考え、溜息を吐いて頭を掻く。 もう帝国戦争仕掛けてこないかなー。そしたら帝国潰す正当な理由になるんだけどなー。 「ライ」 俺がそんな事を考えていると、生徒の群れの中からリィンが出て来てとてとてと小走りでこちらに向かってくる。 「よぉ、大丈夫だったか?」 「うん。ライが、来てくれるって......知ってた」 知ってたのかよ。普通は信じてるとかじゃないのか。 「だから、大丈......」 こちらに向かってきているリィンの足が止まる。そして、驚愕の表情になる。 「......がふっ......て、めぇ.....!」 何者かが、背後から俺の腹を腕で貫通させているから。 くそ......不意打ちだろうと俺が気付かないぐらいの速さかよ......。 あー、魔法障壁を出すペンダントをオフにしてたんだっけ......。 「強かろうと所詮は人間。脆いな」 背後の俺を腕で貫通させている奴が喋る。 そして腕を強引に引き抜かれ、俺は地面に倒れて血だまりを広げていく。
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