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「分かったから、ここはどこなわけ?それであんた誰?ついでに俺の名前は[ーーー]で......あ、言えないんだった」
「ここは僕が作った空間で、そして僕は..............................君達の言う神様だ!」
ドヤ顔で自分を神様と名乗る男。
とりあえず、
「な、なんだってー」
棒読みで驚いておく。
こんな不思議空間にいる時点で大方の予想はついてたし。
「えー、棒読みすぎるよ、驚かないの?」
「まぁな。俺は得体の知れない穴に落ちてここにいる。現実でも夢でも、今の俺にはあんたの話を信じる他ないからな。それにちゃんと記憶もあるし、ここはよくある携帯小説の転生とかに似てるしな」
俺がそう言うと、
「......珍しい人間だね」
少し感心したふうに言った。
「そうでもないだろ。こんな人間、今はいっぱいいるさ。それより、どうして神様がこんな人間の前にいるんだ?」
「あ......言っても、冷静でね?」
「善処しよう」
そして神様は......
「君は......僕のミスで死んだんだ」
「あぁ、どうせそんなんだろうとは思ってたよ」
「怒らないのかい?」
「別に?俺たち人間だってミスばっかだろ?神様だってミスしてもいいと思うぞ」
「......本当に珍しい人間だね。なんだか君の事が気に入ったよ」
「神様に気に入られるとは、光栄だ。俺も、神様が人間みたいでよかったよ」
「ふふふ、そう言ってもらえると助かるよ」
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