22人が本棚に入れています
本棚に追加
とりあえず俺の服装を確認。
この世界の服だろうか?
緑を基調とした長めのローブに上下黒のYシャツにパンツ。
刀は腰の鞘にしっかりと収まっている。
だせぇ……森に隠れるための服装なんだろうけど、これはない。
まぁ服は町で調達するか。
「そろそろいくよ。暇があったらまたくるよ。」
「きゅ?きゅきゅー♪」パタパタ
手を振っているつもりか?プルプルと二本の足で立ってるのは、なんというか……
怖い。
明らかに襲い掛かってくる猛獣みたいだよ!
「とりあえず森を抜けてみるか。魔物と会いたくないし。」
ふむ。抜ける兆しが一向に見えん。
あれから十分。獣道を歩くのは腰にくる。
「はぁはぁはぁ…」
「……………………けてっ!」
「ん?お決まりのパターンの予感!」
とりまフラグを回収しにいきます。
俺、ダッシュ!!
声の方向へしばらく走ると、なんとも普通顔の女の子が倒れていた。
女の子の目線の先には一人の穀潰しのような男がいた。
ちっ!期待して損した!
もう逃げようかな?
「あっ!そこの方、助けてください!」
「ええー。正直乗り気じゃないんで遠慮していいですか?」
「そんな!お願いです!なんでもしますから!」
「ほう。『なんでも』と言ったな?」
「は、はい!できることならなんでもしますから!どうか!」ゾクッ!
ふふふ、俄然ヤル気が出てきた!
最初のコメントを投稿しよう!