0人が本棚に入れています
本棚に追加
鏡よ鏡よ鏡さん
世界で一番可愛がるのは止めてよ
ほら、あの人が見てる。
棘のような視線が迫ってくるの
「一緒にご飯食べない？」
なんて、優しいふりした彼女が、素敵な夕飯をもてなしてくれた
「いただきます」
そっと口に含んだ瞬間…妖しげなな笑み
薄れてく意思の中で…夢を見ているの
昔、あなたに聞いたおとぎ話
今、時が止まった
お願い。キスで目を醒まさせてほしいの…
白い棺から、私を連れ出すように
突き刺さる、憎しみは
ドラマみたいな事情
祈っても、あなたはまだ来ない
鏡よ鏡よ鏡さん
わたしにネクタイを任せたり、
頬に挨拶したりするから
妬みを買われてしまったわ
7つの小人はいるけれど
助けるそぶりだけ。知らないふりするの
そっと首を掴まれて
「…死んで？」
ほら、笑った
一粒の涙も拭えなくて
呼吸さえままならない
視界がぼやけてく
消えそうなの。早く来て
“…”
訳は、聞かないで。
答えられないから
望まない憎まれは
2人の愛の二乗
私、もうすぐいなくなっちゃうのかな？
トクン…トクン…トクッ…トクン…
途切れ始めてる、命の音…
「眠いな…」
毒リンゴを食べた少女のように
眠りについた
“助けて…”
お願い…。キスで目を醒まさせてほしいの
胸の中の声…聞こえてますか？
階段を登ってドアを開ければ
すぐ見つかるよ
祈っても、あなたはまだ来ない…
消えてしまうその前に…
あなたに…逢いたい…
最初のコメントを投稿しよう！